くらし情報『蓮舫 都知事選出馬で批判再燃する「2位じゃダメなんですか」発言の「切り取られた真意」』

蓮舫 都知事選出馬で批判再燃する「2位じゃダメなんですか」発言の「切り取られた真意」

でも、実際の文脈は全く異なる上に、後の日本のスパコンの発展に結果的に貢献したことはあまり知られていません」(全国紙記者)

事業仕分けは、自民党政権時代の“予算のムダ”を洗い出す会議で、やり玉に挙がったのが“世界最速”を目指すスパコン“京”の開発計画だった。’05~’12年の7年間で約1150億円の予算投入が予定され、仕分けを行った’09年度までに545億円が投入されていた。

議事録によると、“京”と同時期に計画されていた米国のコンピューターがスピードで“京”を上回り、世界一になれない、またはなっても一時的なものですぐに抜かれる可能性が事業仕分けで指摘されていた。そのような状況下で、スピードだけにこだわり”世界一を目指す”計画に疑問が呈されたのだ。

こうした議論の過程で、蓮舫氏から「世界一になる理由は何があるんでしょうか?2位じゃダメなんでしょうか?」という言葉が出た。「蓮舫氏の発言は、サイエンスに費用対効果の考えがなじまないことは理解した上で、“世界一じゃなければ意味がない”と文科省が主張する事業で、“世界一になれない”可能性が高い状況の中、事業を継続する意義を問うたわけです。“2位でも無価値じゃないですよね?”という、いわば計画を継続するための“助け舟”だったのです」

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