岡安由美子「楽しんできて」松方弘樹さんから渡された封筒には30万円が!
「監督がかわいがってくださって、よく秘書グループはお昼をごちそうしていただきました。私は東映撮影所の近くに住んでいましたので、空き時間に美沙子ちゃんや澪ちゃんを自宅に招き、お茶の時間を過ごしたこともありました」
キャストやスタッフの飲み会もあり、自然発生的に若手同士が集まったという。
「『松方(弘樹)さんもお誘いする?』『お声掛けしないと失礼じゃない?』ということになって、たしか政伸君が『いかがでしょうか』とお声がけしたんです。でも、松方さんは、若手の飲み会だと遠慮されて『みんなで楽しんできて』と封筒を渡されました。中を見たら30万円も入っていて、さすが昭和のスターさんという感じで。『自分たちも、こんな先輩になろう』と、みんなで誓い合いました。結局、若手ばかりじゃ使いきれず、余ったお金はお返ししたはずです」
同ドラマに出演する大御所俳優は松方弘樹さんばかりでなかった。
「丹波哲郎さんは、セリフを覚えてこられない方で(笑)。
コーヒーカップの内側とか、いろいろなところにカンペを貼っているのですが、いざ本番となると丹波ワールドができあがるんです」
若手と大御所が入り交じった現場すべてが成長の場となったのだ。