愛知・中3自殺 担任いじめから主張一転…母が憤る本当の理由
その間はペンを持つこともままならず、成績も急降下。工業高等専門学校への進学を望んでいたが、厳しい状況に陥った。しかし母親が問題にしているのは、ケガやその影響による成績不振ではない。
「私たちが何に憤りを感じているか、間違わないでほしい。骨折やペンが持てずに勉強できなかったのは、後から言っても仕方のないこと。担任が打ち上げで飲み会に行ったことも、怒ってはいません。でもケガをした生徒を前に、担任としてすることはいくらでもあったはず。応急処置をするとか、対応した後で飲み会に遅れて参加するとか。
でも彼らは何もしてくれなかった。この学校はすべて生徒のことを後回し。それが許せないんです」
今回、本誌は担任の自宅を訪ねた。Aくんの自殺についてどう考えているのかと尋ねたが、彼は玄関越しに「それは第三者委員会で話しますので」と一言。その後も声をかけたが「生活があるので」と言葉を濁すばかりだった。Aくんの母親は、断腸の思いでこう語る。
「今、私は後悔でいっぱいです。息子の命が守られるなら、学校なんか行かせなくてもよかった。
むしろ不登校のほうがよかった。そう心から悔やんでいます」
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