作者語る『ルパン三世』の秘密1「タイトルはいいかげん(笑)」
今や海外でも大人気の『ルパン三世』。50年にもわたりその人気を支えているのは、個性豊かなキャラたち。その生みの親であるモンキー・パンチ先生が、知られざる主人公・ルパン誕生の秘話を本誌に明かしてくれました!
「(『ルパン三世』の)タイトルの由来?じつはいいかげんなんです(笑)。’67年ですから、アルセーヌ・ルパンの、だいたい孫世代あたりが活躍しているという設定でいいんじゃないかな〜、と。ただ当初、ルパンはアルセーヌ・ルパンの孫ではなかった。“ルパン三世”という“あだ名”だったんです。双葉社の担当編集者から、『面倒臭いから、孫にしちゃえ』と。僕が“大丈夫ですか?著作権とか引っかからないですか?”って聞いたら、『オマエの漫画がフランスに行くと思ってるのか?』って(笑)」
日本の漫画が、海外にまで進出することになろうとは誰も思いもしなかった時代だった。
「編集部がそう言うなら孫にしちゃおうか……と。それで『ルパン三世』は孫になった(笑)。