くらし情報『作家・赤川次郎氏 福島演劇高校生たちと語った「福島の未来」』

作家・赤川次郎氏 福島演劇高校生たちと語った「福島の未来」

とか、そういうのはイヤだなと思います。それに、避難した子がイジメられるのも、おかしいと思うし。

赤川あのいじめはひどいね。大人がきちんと教えていないからですよ。放射能はうつったりするものじゃないし、いっぽうで現実には汚染がひどくて帰れないところもある。ところで、みんなはどんな未来像を描いていますか? 

山口こんなこと言っちゃダメなのかもしれないけど、私は福島に住み続ける気はなくて。「なんで引っ越ししないの?」って親に聞いたこともあるんです。

赤川人それぞれだから、福島から出たって、まったくかまわないと思いますよ。


山口でも、自分が福島から離れたからといって、自分にとっての福島の問題が終わるとは思わない。ずっと関わり続けようと思っています。

河田私はやっぱり、おかしなことはおかしいって言える大人になりたいです。

赤川とても大事なこと。でも、「これっておかしい、間違っている」という気持ちを持ち続けることは、簡単なようでいて、とても難しい。これからも、「おかしいな」と思うことをさせられることがあるかもしれない。

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