くらし情報『余命半年宣告受けた医師語る「がんになったから実現した夢」』

余命半年宣告受けた医師語る「がんになったから実現した夢」

そこで思い至ったのが、金沢に“マギーズセンター”のような施設を設立することです」

イギリス発祥の“マギーズセンター”とは、がん患者や家族などが受付けも予約もなしで、気が向いたときに気軽に集まって話し合える病院外サロンのこと。

「がんが発覚する5年ほど前にその存在を知って、金沢にも似たものを作ろうと専門家を招いてシンポジウムを開催するなどしていたんです。しかし完全なボランティアなので、運営するとなると寄付に頼るしかない。資金不足で計画は足踏み状態。年に1日だけ“マギーの日”を設けるにとどまり、事実上、計画は中断していました」

だが、西村さんががんになったことで、計画が一気に動きだした。

「ボク自身が、家内にも主治医にも言えないことや、がん患者しかわからない不安を、同じ立場の人と分かち合いたかったんです。そうした思いを多くの人が受け止めてくれたんですね。これまでお付き合いのあった医療機器メーカーが場所を提供し、かつての患者さん、活動に理解してくれた多くの人が寄付をしてくれて……。

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