70歳過ぎて起業…1日に300個の笹餅売る90歳女性に密着!
そしたら大赤字になってしまいました(笑)。ギリギリでやっているから、いくら注文が増えても、人は雇えねえな~。手持ちに入りません。去年、働いて残ったのが40万円。それも四国八十八箇所巡りをバスツアーで行ってお金使ってきたから、何もの残っていません」
ときにヒザが痛むことがある。それでもミサオさんは立ち仕事を続けている。そこまでして商売を続ける理由は?
「ほかの人がワ(私)の笹餅をまねして作ってみても、同じ食感や味にはなりません。その違いは“心”だと思っています。
おいしくなれ、と思いながら作るだけですけど、銭っコもらってする仕事は、誠実でなければマイね。笹餅はこの土地の文化だね。それを伝えていきたいのさ」
そんなミサオさんに夢を聞いてみると、目を輝かせてこう語った。
「そんだな~、東京さ店っコだして、この笹餅を売ってみてえなぁ」