武田久美子明かす父の看取り「最期は手を握り返してくれた」
6月18日は「父の日」。そこで、近年に父親が他界した有名人女性が、“親子の絆エピソード”を語ってくれた。愛を込めて――天国のお父さんへ「ありがとう」。
「昨年11月、父が倒れたそのとき、私は米国から日本へ向かう機内にいました。病院へ着くと、ベッドに横たわる父の意識はすでにありませんでした。駆け寄って、その手を握りしめると、私のことがわかったのか、わずかに反応が。弱っている父の姿など一度も見たことがなく、私は父の手を握りしめ『頑張って』と声をかけ続けるしかありませんでした」
そう話すのは、女優の武田久美子さん(48)。それから1日半の間、武田はベッドの傍らで父・邦廣さん(享年77)と手をつないだまま、さまざまなことに思いをはせた。
「私が8歳でモデルの仕事をはじめたときは、父からは『学校にはちゃんと行かなければならないよ』と諭されただけで、黙って見守ってくれていました。13歳で大きなオーディションのヒロインに選ばれたときは、『自分の娘であって、そうではないような、遠くへ行ってしまう気がするな』と少し寂しそうでしたね。