新潟県柏崎市は「女子セット」、ふるさと納税“返礼品”人気の秘密
地方の活性化には女性の力は欠かせません。そのために女子の心をつかむような返礼品をそろえていきたい」
そう話すのは、新潟県柏崎市でふるさと納税を担当する今井由衣さん(29)。’08年にふるさと納税を始めた柏崎市だが、寄付は思うように増えなかった。そこで昨年度から返礼品のメニューに、30代女性をターゲットに絞ったものをそろえる“プロジェクト”を開始。8人の20〜30代の市職員らが「女子チーム」を結成。彼女たちのアイデアにより、’16年度は前年度よりも寄付件数が約2倍に。寄付金額も5,000万円を超えた。
これまで寄付者は40〜60代の男性からが圧倒的だったが、女性目線を取り入れたことで変化が生まれた。
「返礼品には男性目線で選ばれる、お肉やお酒が多いのですが、一度だけの関係になってしまうことが少なくありません。そこで、返礼品の食材を使った料理を紹介するパンフレットをつけたり、美や健康をキーワードにした返礼品(型染め柄の和紙で作られた特殊加工の化粧ポーチと名刺入れの『門出和紙女子力セット』など)を心がけたりしています。