3万人の町を納税額No.1にした“ふるさと納税のレジェンド”って?
小さな町から日本を変えられるのです」(黒瀬さん・以下同)
黒瀬さんが、ふるさと納税に関わるようになったのは4年前。当時の平戸市には明るいニュースがなかったという。
「人口がどんどん減り続けていくなか、地元で商売をしている人は現状維持がやっと。未来をあきらめてしまう生産者もたくさんいました。でも、ふるさと納税で日本一になったことで、町に無関心だった市民に誇りと自信が生まれました。つまりゼロが1になった。ゼロにいくらかけてもゼロですが、1になったことで可能性が無限に広がったのです。平戸だからこそできるチャレンジがいろんなところで生まれています」
黒瀬さんがこれからのふるさと納税について語る。
「この制度は永遠ではありません。今は返礼品が地場産業の活性化の起爆剤になっていますが、そこに依存しているだけでは生き残れません。ふるさと納税をきっかけにして、市内の生産者や事業者が、商品やブランドを磨き上げることが重要です。ふるさと納税は地方自治体が試されている制度でもあるのです」
圧倒的な美しさ。ヨーロッパ気分が味わえる「ハウステンボスのクリスマス」見どころ&おすすめグルメ