水道代高騰の理由を検証、今秋35%値上げする自治体も!
遅くとも’21年から毎年1.7〜2.1%ずつ値上げしていく必要があるという。一人暮らしの場合’16年は2,145円だったのが、’46年には3,432円、4人家族なら現状6,044円から9,670円まで高騰する計算に。
ただし、より状況が悪化して、さらなる値上げが必要になることも。未曽有の値上げが予想される今後。知恵を尽くして節水に励まなければ、家計圧迫は免れないようだ。
老朽化でコスト負担が増加する状況下で、さらに深刻化しているのが水道料金の地域格差だという。
「明治以降、水道事業は『市町村公営原則』が貫かれ、自治体ごとに運営される“独自採算性”をとっています。そのため、それぞれの地域の事情がダイレクトに影響するんです。
過疎化地域は人口が少なく経営が非効率になるため、都会に比べて料金が高くなります。また、地理的に水源が乏しかったり、水源からの距離が遠かったりすると水道建設費がかさみますし、水質が悪ければ高度な浄水処理施設が必要です。さまざまな原因が複合的に重なって格差が生まれています」(太田さん)
現行の料金を見てみると、月額平均が最も安いのは山梨県富士河口湖町の835円。