臨機応変に「下座」を「上座」に、知って得するおもてなしの心得
足の不自由な方の場合はドアに近いところにご案内するほうが親切ですし、お客さまが好きなところに座ってしまったら、そこを上座としてお席づくりを進めましょう」
たとえば、客が入口にいちばん近いところに座ったとしよう。そんなときは、そこを上座に見立てて、自分は本来上座となる場所に座る。「上座・下座」の概念は柔軟に変えることができるのだ。
「お客さまの立場に立って、臨機応変に対応できるのが『おもてなし』の心です。大事なのは、自分の心に余裕を持つこと。そのために十分な準備でお迎えしてください」
ところで、差し出された土産などをテーブルの上に置くのはNGだそう。
「できれば、サイドテーブルを用意し、そこに置きましょう。ない場合は、お客さまからいちばん遠いところに置きたいものです」
相手に気持ちよく過ごしてもらおうという心がけが、自分にとってもよい年末年始を過ごすカギなのだ。