美智子さま 皇后最後のお買い物で選ばれた「祈りの折り鶴」
「この絵を描いた方は、おいくつくらいの方ですか。お元気でしょうか?」
美智子さまは、’14年にはこの絵がプリントされたタンブラーを、’16年にはポストカードを購入されていた。
「前の絵葉書は、今も御所のサンルームに飾っています。ひまわりは、震災からの復興の象徴ですから」
美智子さまがこう語られたように、大切にされている「鳥とヒマワリ」の絵。作者は下田亮介さん(39)だ。この創作を支援したのは、『板橋区立徳丸福祉園ワークハウス』の村松こずえさん。
「あの絵は、下田さんが約1年間かけて完成させたもので、下田さん自身、初めて納得できた自信作なのです。筆圧を調整することが難しい下田さんは、クレヨンを折ってしまったり、水彩画を描こうとしても紙を破いてしまったり、『もう僕には描けない』と絵を諦めかけたこともありました。
でも、そうして完成させた作品を、美智子さまが気に入ってくださったと聞いた下田さんは、さらに創作意欲が湧いて、今回も新作を出展できたのです」
障害を持つ方を応援するお気持ちで、作品を購入されてきた美智子さま。