染谷将太 主演の中国映画に圧倒され「最初はどっきりと…」
でも、準備が進むにつれ、現実味を増してきて、大量の中国語のせりふが届き、脂汗をかいてひやひやしたまま中国へ行ったら、現場には唐の世界が広がっていました」
物語は遣唐使として渡ってきた空海(染谷)が、詩人の白楽天(ホアン・シュアン)とともに唐の首都・長安を揺るがす巨大な謎に挑むというもの。空海という偉大な人物を演じた感想をこう語る。
「何にもとらわれず、物事の芯の部分を見据えているといいますか、そういう部分は、自分もそうありたいと思わされました。物事を俯瞰するにも単純に俯瞰するわけではなく、とても深い見方をされる。何十年修業したとしても、自分には到達しえないなと」
これまでにも錚々たる監督のもと映画出演を果たしてきた染谷だが、意外にも本作が海外映画初参加・主演になる。
「映画をつくるという行為に、国境、国籍は関係ないということを改めて感じました。国内外関係なく、これからも頑張っていくだけです」
多弁に語るまなざしで、どの作品にも存在感を残してきた染谷。今回の空海も、その魅力に満ちあふれている。
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