2018年3月22日 06:00
財務省自殺職員の父慟哭「総理はどんな神経しとるんか…」
自分で死を選ぶようなことはないじゃろうと、そんなことは考えもせんかったですけどね……」
父親はあふれる涙を抑えるように、まばたきを繰り返す。
「親のことをいつもいつも思ってくれてました。やさしかったです。盆と正月はいつも帰ってきて。でも去年のお盆も、今年の正月も帰らんかった。最後に会ったのは去年の正月です。電車で帰ってきた息子が『今から神戸連れてったる』と言うと、この車で送ってくれたんです。私も年で、(神戸まで)1人で電車に乗るのは心細いんじゃろうと思ったんでしょう(笑)。
あのころは息子は元気でふだんと全然変わらないころ。生田神社や名所を回って、映画もいっしょに見に行きましたよ。……いい思い出になりました」
だがその1カ月後の昨年2月、森友学園問題が初めて報じられる。それ以後、Aさんの里帰りはなくなった――。最初は取材に口ごもりがちだった父親は、思い出を語るにつれ、息子への思いを抑えきれなくなったようだった。
――そんな息子さんならば、上から書類の改ざんを命令されたとしたら、すごくつらかったでしょうね。