いよいよ9月、秋本番のクラシックシーズン開幕! 果たして今後の展開や如何に⁉
対象となる顧客がだぶることや、手にとってもそのまま捨ててしまう人が多いことから、“資源の無駄遣い”と言われ続けながらも、プロモーションのためには欠かせない存在であったことは否めない。
特にアーティストの姿を中心に据えた美しいチラシの数々は、日本独特の文化ともいえそうな存在だ。そのチラシがコンサートの減少によって配布できない状況となり、それが理由で、チラシ自体を印刷しない公演が増え始めている。
同様に影響を受けているのが、無料配布のフリーペーパーだ。WEBでの展開が中心になりつつある現代に於いても、紙媒体で見られるのならば手に取りたいというのが人間の心理。しかも年齢層の高いファン層が多いクラシック界においては尚更だ。チラシ同様、配布会場が減ったことによって、読者数も激減。当然宣伝効果にも影響する。
それよりなにより、入場者数の制限によって収入が減ることで、広告宣伝費を捻出しにくい主催者の状況が、広告収入によって成り立っているフリーペーパーの存在を脅かしているのだ。フリーペーパーにおける主要メディアのページ数の激減がそのことを明確に示している。
一方、“映画館におけるクラシック鑑賞”という新たなスタイルのエンタティンメントは、コンサートとは違う形で再開への道を歩んでいるように見受けられる。