いよいよ9月、秋本番のクラシックシーズン開幕! 果たして今後の展開や如何に⁉
15年目を迎える「METライブビューイング」は、大元のニューヨーク・メトロポリタン歌劇場での新シーズンが年内中止となったことによって、当然上映もできなくなったのだが、恒例の「アンコール上映」において効果を発揮しているのが14年間に積み上げられた名作映像の数々だ。
「オペラで世界旅行」のテーマの下、世界各地が舞台となったオペラ作品を地域ごとに分類し、バーチャル世界ツアーを提案したことは、まさにコロナ禍におけるスマッシュヒットに感じられる。空調の効いた映画館でゆったり楽しむオペラの数々は、映画ならではの上映日数の多さと相まって、着実に実績を上げつつあるようだ。
さらに注目すべきは、クラシック音楽をテーマとした映画の数々だろう。8月に上映が開始された、旧ソ連の作曲家ハチャトゥリアンの姿を描いた『剣の舞、我が心の旋律』や、9月4日からスタートする、20世紀最大の歌手の1人パヴァロッティの魅力を集約した『パヴァロッティ、太陽のテノール』に、南米出身のピアニストの数奇な人生を描いた『マイ・バッハ〜不屈のピアニスト』など、注目作が相次いで公開される。
映像といえば、WEB配信でのコンサート活動もすっかり定着し始めたクラシック界だが、生のコンサートはやはり格別だ。