『デスノート THE MUSICAL』公演直前! 村井良大・甲斐翔真・高橋颯、吉柳咲良インタビュー「歌が持つエネルギーを感じてもらえたら」
甲斐さんは私がアイドルとして出てくる最初のシーンで、「じゃあ観客として観てるね」とおっしゃるので、「ピストルで撃つマネをするので反応してくださいね!」って言うと、本当にリアクションしてくださったり(笑)、笑わせてくださっています。
ーーでは最後に、舞台を観に来られる方にメッセージをください。
この作品は「誰が悪で、誰が正義なのか」が最後まではっきりしないんですけど、それが実際の社会もそうなんじゃないかなって思うんです。警察やエルの裁きが本当に正しいかというとそれはどうなんだろう?って思う人もいるだろうし、だからといってキラのように犯罪者だから殺そうと思う方たちが正義かというとそうではない気もして。そのもやもやしたグレーなところが、とても人間味が強い作品だと思います。
既にデスノートというお話を知っている方も舞台をご覧になったら、ライトやエル、ミサ、リューク、レム、それぞれの姿を見て、改めて感じることがあるのではと思います。私は一番の悪はリュークだと思っています。誰よりも命について軽く考えているのがリュークだし、自分が「つまらない」ことが一番気に食わないから、デスノートを落とすし。
ライトはそれで新世界の神になったかもしれないけど、最終的にはどん底に落ちてしまいます。