2021年8月6日 18:00
【ライブレポート】今覚えておくべき新進気鋭バンド3組を下北沢ライブハウスで目撃!
Photo:fukumaru
演奏が始まる。どファンクだ。「ミクスチャー」という呼称が定着する前の時代のRed Hot Chilli Peppersを思わせるような、言わば「ギターを軸としたバンド編成で鳴らすファンク」といった趣である。
ウィンドブレーカーのフードをかぶって飛び跳ねながら歌うボーカル、右が「静」で左が「動」、ただしふたりとも弾きまくりでリードとサイドの差がゼロのギタリストふたり、フロントマン3人とも花がある。2曲目はクイーンの「Another One Bites The Dust」のベースラインを元ネタにした曲。様子見という感じだったオーディエンスも、ここで「おっ!」と前に身を乗り出す感じになり、温度がちょっと変わる。
Photo:fukumaru
で、ライブの途中から「バンドで鳴らすファンク」の範囲を踏み越えて、どんどんカオスになり始める。左のギタリストがギターを手放し、床に座ってエフェクト・ボードやPCを操作して音を操ったり。それでリズムが打ち込みに変わった、と思ったら、ドラマーが前に出て来てラップを始めたり(「ラップもやってます」的なやつではなく、ちゃんと本職のラッパーのレベル)。