2024年3月1日 07:00
彩の国さいたま芸術劇場が本日リニューアルオープン! 3月の公演を紹介
は30年間使い古した床面を更新し、小規模な公演も行える仕様に。デジタルインフラも整備しコロナ禍からのオンライン配信の需要にも対応。バリアフリートイレの大型化、エレベーターの新設と、より誰もが気軽に安心して利用できる場として生まれ変わった。
2月に行われた内覧会には県民をはじめ多くの人が訪れた
県民を招いた内覧会の日、工事を担当した香山建築研究所の浜野次郎氏は、“目に見えない”部分で多くの改修がなされた今回の大規模工事について「さらなる30年を支える“劇場の基礎体力を強化”を計った」と話した。また、改修工事中は近藤良平芸術監督が就任時に掲げた「クロッシング=交差点」というテーマにも支えられたという。
「建築的な特徴を踏まえたこのキーワードは、光と闇、世界と地域、芸術とエンターテインメント、世代とジェンダーが溶け合う豊かな空間を意味しており、設計者の胸に響くものであった。専門的な舞台芸術の牙城から劇場が本来持っている何者も排除しない広場という原点への回帰の意志が感じられる」と語り、「すべての要素がこのクロッシングの1点を目指し熟慮の末になされたもの。これまで以上に気軽に足を運んでもらえれば」