くらし情報『ブルターニュの歴史・自然・風俗を、画家たちの眼差しを通して追体験する『ブルターニュの光と風』開催』

ブルターニュの歴史・自然・風俗を、画家たちの眼差しを通して追体験する『ブルターニュの光と風』開催

テオドール・ギュダン《ベル゠イル沿岸の暴風雨》1851年カンペール美術館Collection du musée des beaux-arts de Quimper, France


2023年3月25日(土)より、SOMPO美術館では、『ブルターニュの光と風-画家たちを魅了したフランス〈辺境の地〉』が開催される。フランスのブルターニュ地方が、いかに画家たちの心をとらえたかを、ブルターニュに関する作品を多数所蔵する地元カンペール美術館の作品を中心に、45作家約70点の油彩、版画、素描で紹介する展覧会だ。

ブルターニュとは、フランス北西部に位置する地域。豊穣なる海と大地、土着的な習俗が色濃く残る人々の暮らしは、19世紀以来、主にフランスの画家たちに様々なインスピレーションを与えてきた。

とくに、タヒチに旅立つ前のポール・ゴーギャンが、この地の小村ポン=タヴァンに滞在したことから、彼を取り巻く画家たちの一団「ポン=タヴァン派」が生まれたことは有名だ。太く明確な輪郭線と平坦な色彩構成を特徴とする手法「クロワゾニスム」は、ここポン=タヴァンで、ゴーギャンとエミール・ベルナールが確立した。さらに、19世紀末、ピエール・ボナールやモーリス・ドニらがパリで結成した前衛的な若手芸術家集団「ナビ派」の誕生も、ポール・セリジェがこの地でゴーギャンに絵の指導を受けたことがきっかけとなった。

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