2023年8月31日 12:00
横山拓也×瀬戸山美咲がタッグを組んだ男だけの会話劇『う蝕』上演決定
『う蝕』が2024年2月から3月にかけて東京・シアタートラムで上演されることが決定した。
『う蝕』は、劇作家・横山拓也と演出家・瀬戸山美咲がタッグを組んだ作品。フランツ・カフカ、サミュエル・ベケット、別役実の作品をモチーフの参考とした会話劇で、荒れ果てた町を舞台に、遺体の身元確認のため集められた歯科医師たちをめぐる不条理劇が描かれる。
併せて出演者として、坂東龍汰、近藤公園、綱啓永、正名僕蔵、新納慎也、相島一之の6名が発表された。なお本作は兵庫・愛知でツアー公演が予定されている。
■作・横山拓也 コメント
起筆の準備は孤独な作業だと思っていたので、今回、演出の瀬戸山さん、芸術監督の白井さんと作品のスタート地点を決める会議を繰り返し行なったことがとても新鮮で、作劇の共犯関係を築くようなゾクゾクする時間でした。それが「不条理」になったことも意外で、これまで書いてきたものとは全然違うことをやっていいんだよと、お墨付きをもらった気分です。そういえば、大学1年生のときに対話文の小説を書いて授業で発表したときに、同級生から「別役実みたいだ!」と言われたことを思い出しました。
あの頃の自分の手つきなんて何も覚えていないけど、書くことをシンプルに楽しんでいた記憶はあって、今、改めて創作の原点に戻ったようでもあります。