くらし情報『『没後50年 鏑木清方展』東京国立近代美術館で開幕 市井の暮らしや文化を描いた日本画110点を紹介』

2022年3月25日 18:00

『没後50年 鏑木清方展』東京国立近代美術館で開幕 市井の暮らしや文化を描いた日本画110点を紹介

1935年東京国立近代美術館蔵
《弥生の節句》と《端午の節句》は、描表装(通常であれば裂で表装される部分が絵になっている、江戸琳派でよく使われていた表装)の豪華な節句画だ。

『没後50年 鏑木清方展』東京国立近代美術館で開幕 市井の暮らしや文化を描いた日本画110点を紹介

鏑木清方 左:《弥生の節句》1934年右:《端午の節句》1936年東京国立近代美術館蔵
ちなみに、清方は、1918年〜25年のうちに描いた約500点の作品を自己採点していた。この展覧会では、採点されていた作品のうち23点を展示。清方自身が自信作につけた3つ星の《遊女》、《ためさるゝ日》(左幅)などを展示する。《ためさるゝ日》(左幅)が一般公開されるのは30年ぶり、左右合わせての展示は40年振りのこととなる。

この、清方の自己評価の星の数もあわせて見ていくと、清方が絵の中でなにを大切にしていたが見えてくるはずだ。


『没後50年 鏑木清方展』東京国立近代美術館で開幕 市井の暮らしや文化を描いた日本画110点を紹介

鏑木清方《遊女》1918年 横浜美術館蔵
『没後50年 鏑木清方展』東京国立近代美術館で開幕 市井の暮らしや文化を描いた日本画110点を紹介

鏑木清方《ためさるゝ日》1918年左幅:個人蔵右幅:鎌倉市鏑木清方記念美術館蔵
第2章の「物語をえがく」では、さまざまな物語や芝居を主題とした作品を紹介している。
歌舞伎の演目に着想を得た《道成寺 鷺娘》や、泉鏡花の短文に触発されて訪ねた樋口一葉の墓の写生をもとに描いた《一葉女史の墓》、一葉の随筆にインスパイアされて描いた《一葉》など、清方の着想源は幅広い。

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