くらし情報『『没後50年 鏑木清方展』東京国立近代美術館で開幕 市井の暮らしや文化を描いた日本画110点を紹介』

2022年3月25日 18:00

『没後50年 鏑木清方展』東京国立近代美術館で開幕 市井の暮らしや文化を描いた日本画110点を紹介

で紹介される《築地明石町》と、《新富町》、《浜町河岸》の三部作は見どころの一つ。帝国美術院賞を受賞し、記念切手になったものの、44年もの間所在が不明とされていた《築地明石町》と、《新富町》、《浜町河岸》の三部作は、2018年に再発見され、翌年に3点とも東京国立近代美術館のコレクションに加わった。同展では会期の全期間を通して公開される。

『没後50年 鏑木清方展』東京国立近代美術館で開幕 市井の暮らしや文化を描いた日本画110点を紹介

鏑木清方《築地明石町》1927年 東京国立近代美術館蔵
『没後50年 鏑木清方展』東京国立近代美術館で開幕 市井の暮らしや文化を描いた日本画110点を紹介

鏑木清方《浜町河岸》1930年東京国立近代美術館蔵
『没後50年 鏑木清方展』東京国立近代美術館で開幕 市井の暮らしや文化を描いた日本画110点を紹介

鏑木清方《新富町》 1930年東京国立近代美術館蔵
《築地明石町》は清方が49歳のときの作品。浅葱色の小紋から、ほんのわずかに赤い羽裏が覗いており、エレガンスな雰囲気をより一層強めている。背景には船が並び、海沿いの街の一場面であることがわかる。絵のなかにわずかに描かれたものから、さまざまな想像を掻き立てられる非常に魅力的な作品だ。

「生活をえがく」の章では、このほかにも、庶民の生活や生きる喜びが描かれた作品が紹介される。《明治風俗十二ヶ月》は、昭和の時代に「古き良き時代」であった明治時代の風俗を、清方が振り返って描いた連作だ。


『没後50年 鏑木清方展』東京国立近代美術館で開幕 市井の暮らしや文化を描いた日本画110点を紹介

鏑木清方《明治風俗十二ヶ月》(部分)

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