くらし情報『BUCK-TICKが希望で照らした混沌とした“今”『TOUR2020 ABRACADABRA ON SCREEN』配信スタート』

2021年5月2日 18:55

BUCK-TICKが希望で照らした混沌とした“今”『TOUR2020 ABRACADABRA ON SCREEN』配信スタート

では“闇の全てを笑え”と歌う。「Madman Blues -ミナシ児ノ憂鬱-」で表現した、増殖していくモンスターに侵食される世界は、まるで現在を予言していたかのようで、情け容赦なく攻め立てるような高音パートの今井と、低音の声を不気味に震わせる櫻井のツインヴォーカルも相まってゾクリとさせられる。

BUCK-TICKが希望で照らした混沌とした“今”『TOUR2020 ABRACADABRA ON SCREEN』配信スタート

今井寿(写真:田中聖太郎)
一転して「GIRL」の柔らかなアンサンブルが暖かな光を放ったかと思えば、ステージ一面にキャンドルの火が灯った「ROMANCE」でBUCK-TICKゴシックワールドの真骨頂を見せた。星野のエレアコとピアノの音色が胸に染み入るバラードナンバー「世界は闇で満ちている」は、櫻井のヴォーカルも、それに寄り添うように慣らすヤガミと樋口のリズムも優しく響く。エンディング、跪いてかき鳴らす今井のギターはエモーショナルの極みだった。

そしてラストナンバーの「New World」へ。光を感じるクリーンなサウンドと力強いヴォーカルに乗せた、“無限の闇 切り裂いてゆけ”というメッセージが深く胸を突き刺した。光の中にあれば影になり、影の中にあれば光になる。
BUCK-TICKの音楽はいつもそうだ。

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