《極楽井》、重要文化財《炎舞》などふたりの代表作が勢揃い『小林古径と速水御舟』5月20日より開催
2023年5月20日(土)より、山種美術館では、小林古径(1883~1957)の生誕140年を記念して、彼と切瑳琢磨した画家・速水御舟(1894~1935)を紹介する『【特別展】小林古径 生誕140年記念小林古径と速水御舟 ―画壇を揺るがした二人の天才―』が開催される。
11歳の年の差がありながら、お互いを尊敬しあっていた古径と御舟。ともに歴史画・人物画から画業をスタートさせたふたりは、1914年(大正3年)に再興された院展で活躍し、やがて細密描写による徹底した写実へと作風を変化させ、各々のスタイルを確立していった。
山種美術館所蔵の古径作品をすべて(本画44点[37件])を観覧できる同展では、たとえば古径なら初期の代表作《極楽井》(東京国立近代美術館蔵5月20日~6月18日展示)や、湯気にけむる温泉の様子を描いた《出湯》(東京国立博物館蔵6月27日~7月17日展示)、また御舟なら重要文化財の《炎舞》や《翠苔緑芝》(どちらも山種美術館蔵)など、ふたりの代表作が勢揃いする。なかでも古径の《清姫》は、会期を通して全8面を5年ぶりに一挙公開されるのは見逃せない。
また古径と御舟が一緒に旅行した際の写生をもとに制作された古径の《弥勒》や、40歳という若さで御舟が他界した時に、古径が描いた御舟のデスマスクなど、ふたりの交流を示す作品や言葉などもあわせて紹介。