『不思議の国のシドニ』エリーズ・ジラール監督が大絶賛! 全編フランス語挑戦「伊原剛志さんのプロ意識には本当に感服」
彼女には聡明さと知性があり、私たちが期待する以上のものを提案してくれることもあります。彼女の演技は非常に的確で、決して外れることはありません。特に『不思議の国のシドニ』では、内面の豊かな女性を演じてもらいましたが、黙っているシーンでも彼女は内面的な感情を感じさせる演技をしてくれました。そのような俳優は非常に珍しいです。イザベル・ユペールさんが世界中で引っ張りだこである理由は、彼女が常に積極的に、意欲的に仕事に臨んでいるからこそだと思います」
そしてユペールとのエピソードとして「衣装選びでは『これがしっくりくるわ』と言って、彼女自身が選んだものも多いです。中には、彼女自身が持っていたジャケットや靴もあります」と明かした。
続いて話題は伊原剛志について。監督は伊原をキャスティングした理由について「オーディションでは、6人くらいの日本の俳優と会いましたが、健三役はすぐに伊原剛志さんに決まりました。
彼の中に溝口健二のようなミステリアスな部分を感じたからです。実際の彼はそこまでミステリアスではありませんが、映画的なミステリアスさを持っている人だと思います」と話す。
そして、本作で初めて全編フランス語の演技に挑戦した彼を大絶賛。