2022年4月1日 11:00
落語界の右派から左派まで(?)、色の異なる実力派3人が競演! 『春蝶・吉弥と一之輔 三人噺』
古典落語だけでなく新作にも魂を注ぎ込む桂春蝶。メディアで活躍しつつも上方落語の王道をまい進する桂吉弥。古典の世界観を壊さず“今”を落語に吹き込む春風亭一之輔。次代の担い手である上方の先輩ふたりと、最もチケットが取れない噺家と言われる江戸落語の雄、というユニークで刺激的な顔合わせの落語会がついに実現する。そこで春蝶と一之輔に「三人噺」について、先輩としての本音、後輩としての心の内を聞いた。
この会は落語が素晴らしいと思わせる3人じゃないといけない!
――「三人噺」の会は上方勢ふたりの出演が決まったのち、春蝶さんに主催者側から「江戸からどなたか?」と依頼があったとか。一之輔さんに、即決だったのですか。
春蝶落語でいうと一之輔、講談では神田伯山。
ふたりともタレント的な売れ方じゃなく、技術みたいなもので頭角を現してきたというか、ちゃんとその業界を背負ってる。そういう人と一緒にやることが絶対に不可欠だと思ったんですよ。やっぱり、この会は落語が素晴らしいなと思わせる3人じゃないといけない。そこで彼の力を借りようと。
――春蝶さんからの直々のオファーに対し、どのような感想を持たれましたか。
一之輔おふたりの名前を聞いて、すぐにイメージはしますよね。