2022年4月1日 11:00
落語界の右派から左派まで(?)、色の異なる実力派3人が競演! 『春蝶・吉弥と一之輔 三人噺』
彼は知性と品格と可愛げの3つのバランスがすごく取れてる。「芸は人なり」といって、AMラジオをきっちりとできる人は落語もすごくいいんだと思います。優しいんですよ、彼の落語って。
――優しさの中で、時に毒も吐かれますが。
春蝶それは、ピリ辛ぐらいの感じやと思いますね。例えば、おうどんにちょっと一味かけるみたいな。対して、僕が出すものは生レバーとか。それをごまかしたようにパテにしてバゲットの上に塗って、それを芦屋で出すみたいなね(笑)。
一之輔なんか感じ悪い!生レバーで食べたいですよ。刻み生姜かなんかで。
春蝶肝をそのまま出すから、お客さんが引く。ある意味、吉弥君と僕は対極なんかなと。だからこそ、仲良くやっていけるんやと思うんです。僕が右で、吉弥が左とするならば、チラシの通り一之輔君は真ん中。やや、僕寄りと違う?優しさとか温もりというより、割とエッジ効かせるやろ。
一之輔そんな感じですね。
何かお客さんにぶつかっていく落語家というか。
春蝶一之輔君の場合は、池袋で煮込み料理かな。
一之輔つゆを継ぎ足し継ぎ足し作った煮込みを、ご飯にかけてかっこむという。
言霊ひびく「浜野矩随」に対し、軽やかに「青菜」