『トラップ』M・ナイト・シャマラン監督が最新作誕生までのすべてを語るインタビュー到着
「フィルムは化学薬品を使うから、実際に有機的な反応が起こる。ある意味、生きている。フィルムは、デジタルにはできない方法で人生や経験を捉えることができる。フィルムは人生を表現しているように感じる。フィルムは、その限界の中で、観客との関係を築き、それが生きている表現を生み出す。フィルム撮影という、制限がある中で仕事をすることが、最高の作品を生み出す方法だ」とフィルム撮影にこだわる理由を明らかにしている。
■前代未聞、主人公の心理ドラマとアリーナライブを同時進行させるリアリティへの挑戦
「私はCGIを使うタイプではないので、ライブをやると決めたとき、みんなに『本物のライブをやって撮影するんだ。ごまかさない』と言い続けた。
というのは、私は監督として視点を重視したいからだ」と、巨大アリーナで、オンタイム進行するライブ撮影に徹底的にこだわった。「クーパーと娘のライリーが話している瞬間にスクリーンに映っているステージは、その瞬間に実際に起きていることなんだ。本物だからリアルな映像になる。CGIではなく、後から考えて加工したものでもない。テイクごとにスクリーンに映っているライブを自分で演出することになった。