くらし情報『ヴェルディの傑作『シモン・ボッカネグラ』が新国立劇場初演』

2023年8月29日 12:00

ヴェルディの傑作『シモン・ボッカネグラ』が新国立劇場初演

ヴェルディの傑作『シモン・ボッカネグラ』が新国立劇場初演


ヴェルディ円熟の傑作『シモン・ボッカネグラ』が11月に新国立劇場で初めて上演される。海の男シモン・ボッカネグラを題材にした力強い作品で、オペラファンなら必ず観ておきたい公演だ。

『シモン・ボッカネグラ』は、ヴェルディが43歳で作曲し、24年後の大幅改訂で一躍成功を収めた作品。14世紀に実在した初代ジェノヴァ総督シモン・ボッカネグラを題材に、平民と貴族の抗争、親子や恋人の愛憎が入り組むドラマが力強い音楽で描かれる。

フィエスコの沈痛なアリア「引き裂かれた父の心は」、アメーリアのロマンツァ「暁に星と海はほほえみ」、シモンとアメーリアの二重唱、ガブリエーレのアリア「わが心に炎が燃える」、シモンのモノローグ「慰めてくれ、海のそよ風よ」、そして緊迫した重唱や多彩な合唱など、聴きどころも満載。元海賊で名総督となるシモン(バリトン)、貴族階級で厳格な性格の宿敵フィエスコ(バス)をはじめ、ヴェルディならではの男声低音キャラクターの魅力が凝縮されている。

演出にあたるのは、長年オランダ国立オペラを率いて同歌劇場を変革し、2018年からエクサン・プロヴァンス音楽祭の総監督を務めるピエール・オーディ。

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