くらし情報『『三島喜美代―未来への記憶』練馬区立美術館にて 最大規模のインスタレーション《20世紀の記憶》などで70年にわたる創作の軌跡を展観』

2024年4月25日 15:00

『三島喜美代―未来への記憶』練馬区立美術館にて 最大規模のインスタレーション《20世紀の記憶》などで70年にわたる創作の軌跡を展観

三島喜美代 《20世紀の記憶》(部分) 1984-2013年 個人蔵 写真撮影:小川重雄写真提供:美術資料センター株式会社


2024年5月19日(日)より、練馬区立美術館では、『三島喜美代―未来への記憶』を開催する。70年にわたるキャリアを誇る彼女の、意外にも東京の美術館では初の個展である。
印刷物を陶に転写した作品が知られる三島喜美代(1932-)は、近年、国内外で急速に評価が高まっているアーティストである。1950年代に、絵画を出発点に現代美術家としての活動を開始した彼女は、60年代には新聞や雑誌などの印刷物をコラージュした作品や、シルクスクリーンを用いた平面作品を制作するようになり、70年代に入ると、印刷物を陶に転写して焼成する「割れる印刷物」を手掛けて注目を集めた。
『三島喜美代―未来への記憶』練馬区立美術館にて 最大規模のインスタレーション《20世紀の記憶》などで70年にわたる創作の軌跡を展観

三島喜美代 《覇》 1960年 個人蔵
日々発行され、膨大な情報をあふれさせる印刷物と、硬くて安定しているかに見えながら割れやすく脆い陶。その組み合わせは、当初、氾濫する情報に埋没していく恐怖や不安の象徴だったが、三島の意識は次第に、情報発信源である新聞や雑誌がすぐにゴミになっていくことへと移り、以後は、空き缶など身近なゴミを陶で再現したり、鉄くずなどの廃材を作品に取り込むなど、一貫して情報とゴミをテーマに制作を続けている。
『三島喜美代―未来への記憶』練馬区立美術館にて 最大規模のインスタレーション《20世紀の記憶》などで70年にわたる創作の軌跡を展観

三島喜美代 《Work 17-C》 2017年ポーラ美術館 写真撮影:中川忠明写真提供:艸居
そんな彼女の創作の軌跡を紹介する同展の見どころは、三島の最大規模のインスタレーション《20世紀の記憶》である。

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