ぴあアプリユーザー限定の貸切鑑賞会「『生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界』ぴあプレミアムナイト」の模様をレポート
同展の監修者である岡部昌幸先生によるギャラリートークが《アマリリス》の前で行われた
大広間の《アマリリス》の前では、同展の監修者であり、夢二研究の第一人者のひとりである岡部昌幸先生(帝京大学名誉教授・群馬県立近代美術館特別館長)によるギャラリートークを実施。同展では、近年発見され、東京では初公開となる大正中期の名画《アマリリス》をはじめ、これまであまり語られてこなかった夢二の油彩画にフォーカスしている。岡部先生は、参加者に資料を配布し、本作のモデルと考えられる恋人のお葉にまつわるエピソードや、夢二の代表作のひとつである日本画《黒船屋》、さらにはロセッティなどラファエル前派の画家の女性像などとも比較しながら、鑑賞のポイントや作品の魅力について丁寧に解説。参加者の中には熱心にメモをとりながら聴いている方もいらっしゃり、より深い鑑賞体験の手助けとなったようだった。
さらに、参加者には夢二デザインの柄をあしらった箱入りで、付録の「レターブック」がついた図録セットをお渡し。夢二のデザインがひとつひとつ手作業で丁寧に貼り付けられた風合いのある貼箱は、「桜草」「若草」「青い小径」「猫」と4種類の柄から参加者が好きな装丁を選択。