リヒャルト・シュトラウス作曲のオペラ『サロメ』が、5月27日(土)から新国立劇場オペラパレスで開幕する。
本作は、オスカー・ワイルドの耽美的で退廃的な戯曲を、リヒャルト・シュトラウスが極彩色の音楽でオペラ化した傑作。その衝撃的な内容は初演されるや大反響を呼び、シュトラウスのオペラ出世作となった。約100分の上演時間に豊麗で甘美な旋律と大胆な不協和音が凝縮されており、緊張感あふれる濃密なドラマが描かれる。
新国立劇場の『サロメ』は故アウグスト・エファーディングの演出で、2000年の初演以来、再演を繰り返し、今回が7回目の上演となる人気レパートリーだ。
注目のサロメには、バロックからヴェルディ、ヴェリズモ・オペラで活躍するアレックス・ペンダ(アレクサンドリーナ・ペンダチャンスカ)。ヨハナーンはワーグナーやロシア作品をレパートリーに著名劇場で大活躍するトマス・トマソン、サロメの義父ヘロデはヘルデンテノールのベテラン、イアン・ストーレイ。へロディアスは新国立劇場『イェヌーファ』コステルニチカで大評判となったジェニファー・ラーモアと、世界の実力派が揃う。
また、サロメに恋するナラボートを演じる鈴木准、ヘロディアスの小姓役の加納悦子ら、国内からもオペラファンを魅了する実力派が出演。