2022年11月4日 12:00
約250点の作品でオペラ座と諸芸術との多様なつながりを紹介『パリ・オペラ座−響き合う芸術の殿堂』11月5日より開催
注目作のひとつは、19世紀後半のパリの近代生活を描き出した巨匠エドゥアール・マネが、パリ・オペラ座を描いた作品だ。アーティゾン美術館は、その1点《オペラ座の仮装舞踏会》を所蔵しているが、今回は同題材の作品がワシントンのナショナル・ギャラリーから来日する。タッチの違う2作品を並べて見比べる楽しみもある。
今回、特に多くの作品や資料が紹介されるのは、豪華なグランド・オペラやロマン主義の影響を受けたロマンティック・バレエが人気を集めた19世紀と、革新的なロシア・バレエ団「バレエ・リュス」が多くの前衛芸術家たちとコラボレーションした20世紀初頭だという。舞台美術や衣装などのデザインにも注目しつつ、その華やかな世界を堪能したい。
パリ・オペラ座ガルニエ宮内観© Jean-Pierre Delagarde / Opéra national de Paris
フランソワ=ガブリエル・レポール《悪魔のロベール、第5幕第3場の三重唱》1835年、フランス国立図書館 ©Bibliothèque nationale de France
エドガー・ドガ《バレエの授業》1873-76年、オルセー美術館Photo © RMN-Grand Palais (musée d’Orsay)