くらし情報『新しい感動を味わえる体験 映画ファンも必見の『ONCE ダブリンの街角で』イン・コンサート』

2023年8月8日 18:30

新しい感動を味わえる体験 映画ファンも必見の『ONCE ダブリンの街角で』イン・コンサート

新しい感動を味わえる体験 映画ファンも必見の『ONCE ダブリンの街角で』イン・コンサート


では、ミュージカル版とイン・コンサート版。何が違うのか?じつはほぼ同じだ。「コンサート」というワードから想像するのは、ミュージカルの楽曲を演者が歌い上げるだけ、と思い込んでいたが、ゲネプロを拝見して驚いた。全く違う。ストーリーがそのままなのはもちろんのこと、主人公の“男”と“女”だけでなく、出演者全員が歌い奏でるという演出も同じ。ミュージカル版で評価が高かった「すべての俳優が歌いながら楽器も演奏する」というスタイルは踏襲されており、違うのは、舞台セットと演者のムーブメントだ。


新しい感動を味わえる体験 映画ファンも必見の『ONCE ダブリンの街角で』イン・コンサート


センターに簡易なひな壇が組まれ、アップライトピアノとドラムを設置、周囲には奏者兼役者の座る椅子(それにプラス、本公演では上手と下手に縦型の字幕スクリーンが設置されている)。これは、ミュージカル版と同じ構成ではあるものの、かなり簡略化されている。本番の舞台セット、というよりも、リハーサル室のような雰囲気だ。照明もシンプルで、基本的にはセンターのひな壇をとらえたシーリングライトが吊るされているのみ。そのため役者たちは、シーンが変わるごとに、芝居の力でその場を一転させる。センターのひな壇は、ときに路上、ときに楽器店、ときにスタジオ、はたまた海にもなるが、大仰な振り付けや立ち回りは皆無で、あるときは楽曲への導入を足踏みによるビートの刻み、あるときは周囲を取り囲んでのコーラスで。

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