アーツ前橋で⼭縣良和の美術館初個展 ファッションプランド・リトゥンアフターワーズの歩みを紹介
リトゥンアフターワーズ《After Wars》2017
山縣は同時にファッションの私塾〈coconogacco(ここのがっこう)〉を主宰し、教育面からも、一人ひとりが生きる場所や社会を見つめ、「ここ」から独自の表現を立ち上げていく学びと実験の場を創出してもいる。
そんな山縣にとってこの展覧会は、美術館で初の個展となる。同展では、リトゥンアフターワーズのこれまでの歩みを紹介するとともに、山縣が考える日本社会とファッション表現の〈いま/ここ〉を新作インスタレーションで浮かび上がらせる。日々ニュースを通じて知るウクライナやガザでの戦争による悲劇、能登半島地震など、個人では消化しきれない歴史の大きなうねりを感じながら、いま自分が表現できるとてもパーソナルなことに立ち返り、今回の展覧会に挑むという。もと商業施設をミュージアムに改装したアーツ前橋の空間でどんな展示が繰り広げられるのか楽しみだ。
⼭縣良和《Field Patch Work》2023 撮影:⽥附勝
<開催概要>
『ここに いても いい リトゥンアフターワーズ:⼭縣良和と綴るファッション表現のかすかな⽷⼝』
会期:2024年4⽉27⽇(⼟)