全員優勝! ついに夢を叶えた憧れのヒーロー・サンボマスターとの対バン『ハンブレッダーズ 秋のグーパンまつりZ 2024』名古屋公演レポート
でもどんな曲でもハンブレッダーズの確固たる芯を崩さない力量があったのだ。メンバーお互いが持ちつ持たれつという関係で結ばれていて支え合っているのが、構築される音像に滲み出ていた。友人・家族という関係性を超えた、同じ方向を目指して歩む同志――バンドだからこそ築き上げることのできる繋がりを感じずにはいられなかった。
でらし(b)
中盤に差し掛かると、ムツムロはサンボマスターへの想いを語り始める。「小学生の時にテレビでサンボマスターがロックンロールを歌う姿を見て、高校生の時に歌っている言葉の意味が分かりました」「友達がいなくて登下校中にサンボマスターを聴いてました」「高校の文化祭でサンボマスターの『世界はそれを愛と呼ぶんだぜ』をやったんですよ」。彼の学生時代はサンボマスターと共に過ごした日々であり、彼にとって憧れのヒーローだったのだろう、「話したいことがたくさんあって、いっぱいいっぱいになってる」と気持ちが溢れ出す。そして「俺たちにとっての『できっこないを やらなくちゃ』です!」と告げ、始めたのは新曲「アクション!」。ムツムロが「山口さん、俺もそこそこギター上手いんですけど!」とお立ち台に上ってプレイすれば、ボルテージは上がっていく。