2023年5月25日 18:00
眞島秀和、倉科カナら出演 上村聡史演出『My Boy Jack』全国4カ所で上演
舞台『My Boy Jack』が、今秋東京、福岡、兵庫、愛知で上演されることが決定した。
『My Boy Jack』は、『ジャングル・ブック』などで知られるノーベル文学賞受賞作家、ラドヤード・キプリングが第一次世界大戦中に書いた詩。声高に戦争が悪いとも、戦争に行かなければよかったとも、息子を返せとも言わず、荒れ狂う風と潮に翻弄され、なすすべもなくいる者のやり場のない憤りや嘆きが語られている。その後、名優デイヴィッド・ヘイグが戯曲化し、1997年にウェストエンドで上演、イギリスで2007年にテレビ映画化された際には、息子役をダニエル・ラドクリフが演じたことも話題となった。
今回は眞島秀和、倉科カナ、前田旺志郎、夏子らが出演。演出は上村聡史が手がける。
■演出:上村聡史 コメント
ノーベル賞を受賞し、イギリスを代表する小説家でもあり詩人のラドヤード・キプリング。その輝かしい功績とは逆に、『帝国主義の伝道者』とも評された、近代の知性を象徴するような人物。
本作は、俳優としても活躍するデイヴィッド・ヘイグが、キプリングの同名の詩(1916年)に影響を受け、創作された物語ですが、時代を切り開こうとする人間の知性の闇を描いているように、私は感じます。