2021年10月8日 18:32
津田寛治、小野田少尉を演じ過酷な減量 現場での食事は「ナッツだけ」
今年開催された第74回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品された『ONODA 一万夜を越えて』の初日舞台挨拶が10月8日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われ、主人公・小野田の青年期を演じた遠藤雄弥、成年期を演じた津田寛治をはじめ、共演する仲野太賀、井之脇海、イッセー尾形が出席した。
太平洋戦争終結後も任務解除の命令を受けられず、フィリピン・ルバング島で過酷な日々を送り、約30年後の1974年に51歳で帰還した小野田寛郎旧陸軍少尉の半生を、フランス人監督のアルチュール・アラリが映画化した。来日が実現しなかったアラリ監督はビデオメッセージを寄せた他、遠藤らに対しカンヌ産のワインを送った。
挨拶に立った遠藤は、「この喜びを監督と一緒に分かち合いたかったですが、いつか必ず、みんなでフランスに行きたい。そのときは、小野田さんが生まれた和歌山の地酒を持っていきたい」と再会を誓い、「無事に公開できて、個人的に胸がいっぱい」と喜びを示した。一方、津田は昨夜発生した地震に触れ「明日の舞台挨拶、どうなるんだろうとドキドキしていた」と安どの表情。「情熱的な監督の思いを具現化するため、俳優とスタッフが骨身をけずり、命をかけてジャングルで格闘した」