第42回PFFグランプリは石田智哉監督の『へんしんっ!』 審査務めた大森立嗣監督「とにかく興奮」
立教大学入学後、映像制作系のゼミに所属し、ボランティアサークルでは、バリアフリー映画上映会も行っている。本作が初監督作品となり、「自分が監督すること、表現することに葛藤もありましたが、作っていて楽しく、自分らしい作品になりました」と受賞の喜びを語っていた。
グランプリを発表した大森監督は「とにかく興奮しました」と『へんしんっ!』を激賞。「画面の中の(石田監督の)姿に最初はビックリして、でも、問われているのは僕ら観客なんじゃないかなと。彼が楽しんでいる姿が、本当に好きでしたし、思い焦がれていたものを見た気がしました」と作品が放つ魅力に圧倒された様子だった。
また、齊藤は準グランプリを受賞した『屋根裏の巳已己』(監督:寺西涼)について、「完全に一目ぼれでした」とこちらも興奮しきり。「理屈ではわからない何かが、自分の中でこびりついて、すぐにもう1度見たくなった。監督の感性に支配され、魅了され、心地よい時間をいただいた」と振り返っていた。
第42回を迎えた今年は、新型コロナウイルス感染予防のための消毒や検温、換気を徹底し、定員数を約3分の1に制限し、ソーシャル・ディスタンスを確保して実施。