2023年9月2日 04:00
大竹しのぶ『ふるあめりかに袖はぬらさじ』“継承”へ静かな闘志「そのためにいい芝居をしないと」
と気合のコメント。本格的な時代劇の舞台に初めて立ち「毎日何かを吸収し、それを消化し、次にぶつけていくことがモチベーションになっている」と稽古中の思いを語り、「台詞の強さやイントネーション、それに少し目線を変えるだけで伝わり方が違うとアドバイスをくださった」と大竹に感謝を示した。
美村は、藤吉と恋仲で噂の中心人物となる遊女・亀遊役を務め、「大竹さんは、私の居残り稽古に付き合ってくださったり、私が足りないと思うことがあれば、いくらでも教えてくださる。きっと出来るという目線で見て下さる」とやはり大竹に感謝の意。亀遊が働く岩亀楼主人を演じる風間は「脚本がすばらしいのはもちろん、齋藤さん(齋藤雅文)の演出が丁寧でデリケート。美術、音響、照明もすばらしく、大きな新橋演舞場にふさわしい」と声を弾ませた。
山口が思誠塾の門人・岡田、前川が亀遊を身請けしようとする外国人・イルウス、徳井がイルウスと共に岩亀楼にやってくる薬種問屋・大種屋を演じている。
取材・文・撮影:内田涼
<公演情報>
『ふるあめりかに袖はぬらさじ』
作:有吉佐和子
演出:齋藤雅文
出演:大竹しのぶ / 薮宏太(Hey! Say! JUMP)