新日本フィルハーモニー交響楽団 第29回定期演奏会 ウィーン古典派からロマン派へ約30年の音楽旅
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日本を代表するオーケストラ「新日本フィル」の第29回定期演奏会のテーマが興味深い。「ウィーン古典派からロマン派へ約30年の音楽旅」と題された公演には、モーツァルトの「交響曲第40番」を筆頭に、ベートーヴェンの「ロマンス」とシューベルトの「交響曲第5番」がプログラミングされ、まさに、1788年からの30年の間にウィーンを駆け抜けた3人の天才音楽家たちの美しい軌跡が楽しめる。
クラシックの歴史を紐解いてみれば、この時代のこの瞬間こそが、古典派から初期ロマン派へと移行する極めて重要な時期に当たることが認識できる。3つの作品はもちろんウィーンで作曲または発表されたこともキーポイントだ。
オペラ指揮者として評価の高いマエストロ、エヴェリーノ・ピドの指揮に、ソリストは周防亮介(ヴァイオリン)という魅力的な顔合わせにも注目したい。
周防亮介 (c)TAKUMI JUN
●公演概要
2月28日(金)、29日(土)すみだトリフォニーホール 大ホール
「新日本フィルハーモニー交響楽団#29ルビー」