くらし情報『劇的な演目を揃えて国立文楽劇場が開幕』

劇的な演目を揃えて国立文楽劇場が開幕

伊左衛門を吉田玉男が、夕霧は吉田和生が遣う。吉田蓑助も女房おきさの役で出演。太夫は伊左衛門が咲太夫、夕霧が織太夫。

午後4時開演からの第2部は『加賀見山旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ)』。「女忠臣蔵」とも呼ばれている作品だ。奥向きを預かる局岩藤(玉男)が横領に関わる密書を落としてしまい、それを町人出身の中老尾上(和生)が拾ったことから、尾上へのいやがらせがエスカレートする。草履で打たれ辱められる『草履打の段』が有名。後半は、尾上の召使お初(勘十郎)が活躍する。


もう1本の『明烏六花曙(あけがらすゆきのあけぼの)山名屋の段』は新吉原を舞台とした遊女・浦里と彼女をめぐる3人の男たちの物語。浦里を吉田勘彌が遣う。語りは豊竹呂太夫、三味線鶴澤清介。

新春文楽公演は1月26日(日)まで。

文:仲野マリ
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