くらし情報『『川瀬巴水 旅と郷愁の風景』4月5日から 「旅情詩人」と呼ばれた木版画家の生涯を約150点で紹介』

2024年3月27日 11:30

『川瀬巴水 旅と郷愁の風景』4月5日から 「旅情詩人」と呼ばれた木版画家の生涯を約150点で紹介

《西伊豆木負》 1937(昭和12)年6月 渡邊木版美術画舗蔵


2024年4月5日(金)より、八王子市夢美術館では、『川瀬巴水 旅と郷愁の風景』を開催する。「旅情詩人」と呼ばれた川瀬巴水の画家としての生涯を、初期から晩年まで約150点の作品とともに紹介する展覧会だ。
川瀬巴水(かわせ・はすい/1883-1957)は大正から昭和にかけて活躍した木版画家。絵師、彫師、摺師が協業する伝統的な浮世絵の手法を用いた、創作的・芸術的な新しい版画「新版画」の旗手として、庶民の生活が息づく四季折々の風景を描き出した。
展覧会は三章で構成。まず第一章では、関東大震災前、巴水が「新版画」を推進する版元・渡邊庄三郎と出会い、版画家・巴水として新たな世界を切り拓いていく過程を紹介する。「塩原三部作」と呼ばれる最初期の作品や、『旅みやげ第一集』『東京十二題』といった連作の、瑞々しい作風が魅力的だ。
『川瀬巴水 旅と郷愁の風景』4月5日から 「旅情詩人」と呼ばれた木版画家の生涯を約150点で紹介

《陸奥三嶌川》旅みやげ第一集 1919(大正8)年夏 渡邊木版美術画舗蔵
第二章は、新版画家として人気を博していたにもかかわらず、関東大震災以降大切にしていた写生帖などを失い、逆境の淵に立たされた巴水が、生涯最長の旅に出てさらなるステージを目指した全盛期の代表作を数多く紹介。雪の増上寺前を傘をさして急ぐ女性を描いた《芝増上寺》や、馬込の夜空に煌々と輝く月を描いた《馬込の月》(いずれも『東京二十景』より)

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