2021年6月2日 16:40
柳浩太郎「僕たちにしかできないことを感じて欲しいです」 舞台『テンペスト~はじめて海を泳ぐには~』本公演開幕
(c)石川純
インクルーシブ・シアタークリエーション・プロジェクト 日・英・バングラデシュ3か国共同事業『テンペスト~はじめて海を泳ぐには~』がプレビュー公演を終え、6月2日より、あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)で本上演をスタートする。
ストーリーは日本、英国、バングラデシュの3カ国での『テンペスト』の作品上演を控えた稽古場から始まる。登場人物たちは、新型コロナウイルスの影響により、海外キャスト・スタッフの来日が不可能となった日本の稽古場をオンラインで海外と繋いで本番に向けた稽古を行っていた。本作は様々な障がいやバックグラウンドを持つ出演者たちが、それぞれに異なる表現方法で『テンペスト』を創造するため奮闘するという、劇中劇なのだ。
総合演出のジェニー・シーレイは、実際にフルリモート体制で英国から稽古に参加。英国とバングラデシュのキャストは映像での出演となる。現実を投影するかのように、コロナ禍での公演に向け起こる様々な困難を、劇中劇テンペストと共にキャストたちは熱演するだろう。
ブリティッシュ・カウンシルと駐日英国大使館が展開する日英交流年「UK in JAPAN」の主要プログラムとしても位置付けられている本公演は、日本・英国・バングラデシュ3か国の障害のあるアーティスト、聴覚障害のある母親に育てられたコーダ(CODA:Child of Deaf Adults)