くらし情報『怪異な説話を題材にした《長谷雄草紙》ほか同館の絵巻コレクションを大公開『秘蔵!重要文化財「長谷雄草紙」全巻公開』10月7日より開催』

2023年9月13日 11:30

怪異な説話を題材にした《長谷雄草紙》ほか同館の絵巻コレクションを大公開『秘蔵!重要文化財「長谷雄草紙」全巻公開』10月7日より開催

重要文化財《長谷雄草紙》(部分)、鎌倉~南北朝時代(13~14世紀)、永青文庫蔵


文京区目白台に位置する永青文庫では、10月7日(土)より『秘蔵!重要文化財「長谷雄草紙」全巻公開―永青文庫の絵巻コレクション―』展が開催される。文字通り、永青文庫が所蔵する重要文化財『長谷雄草紙(はせおぞうし)』(鎌倉~南北朝時代、13~14世紀)を、初めて全巻一挙公開する展覧会だ。
《長谷雄草紙》は、平安時代の漢学者・紀長谷雄(きのはせお)にまつわる怪異な説話を題材とした絵巻物。江戸時代に徳川将軍家の宝物として秘蔵されていたが、幕末維新期の混乱で長らく所在不明となり、昭和に入って、永青文庫の設立者・細川護立(もりたつ・1883~1970)の所蔵となった。
ストーリーは、鬼との双六争いに勝利して美女を得た長谷雄が、約束を破って100日待たずに彼女に触れてしまったために、美女は水となって流れてしまう。長谷雄は怒った鬼に襲われるが、北野天神の御利益で事なきを得た、というものだ。絵巻には、双六を振る音が線で表される。に効果線が使われるなど、今日のアニメや漫画に通じる表現が見受けられるのも興味深い。

この《長谷雄草紙》を中心に、かつて熊本藩士の大矢野家に伝来した《蒙古襲来絵詞》(国宝、宮内庁三の丸尚蔵館蔵、鎌倉時代〈13世紀〉)

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