2022年10月5日 12:00
「自然にエルヴィスになれた」理由とは? 映画『エルヴィス』小野大輔インタビュー公開
そして今改めて知ることができるという喜びもありました。変な壁を作らずに、自分が感じたエルヴィスを自由に演じてみたい。そういう意味でワクワクしました」とコメント。
本作でエルヴィス役に抜擢されたオースティン・バトラーは、バズ・ラーマン監督に「エルヴィスそのもの」と言わしめるほどにエルヴィスになりきっている。
それに対して小野は「日本語吹替版を作る時の鉄則としてあるのが、向こうの役者さんのお芝居をしっかり見て、原音のセリフを聞いて、そこに寄り添っていくということです。そこは逸脱しちゃいけない。オースティン・バトラーは完璧にエルヴィスを演じているので、そこに寄り添っていけば、僕は自然にエルヴィスになれたんですよね」と回想。
そして「これは技術的なことになりますけど、役者さんの骨格や、表情の変化、また発している声の音色や距離感、音量の大小も含めて、洋画の吹替って映像の中にすでにヒントがあるんです。
オースティンの場合は、ヒントというよりも、答えそのものがそこにありましたね」と今回のアプローチを振り返る。
また「日本語吹替版を作るときに一番大切にすることは呼吸だと思います」と続ける。「向こうの人が息を吸っているときに吸う、息を吐いている時に吐く。