2023年6月20日 18:00
Like-an-Angel 1stLIVE夢の一夜をレポート「やるって言ったら大概のことはなんとかなるから!」
こうして少しずつこのバンドの状況が把握できてきたところで『Pretty girl』が始まると、フロアは自然と身体を揺らして踊りだし、手を頭上に伸ばしてクラップを刻む。tetsuyaとリズム隊のコンビを組む赤髪のhibikiは、照明映えする赤いアクリルシェルのドラムで、この曲の印象的なパートとなるタム回しを笑顔で披露。コピーバンドとして、原曲の要となる部分は忠実に再現しながらも、続いてrenoのソロコーナーが始まると、ここではプレーヤーとしての個性を思う存分発揮。ステージに立つと色気たっぷりのrenoは、クラシカルな叙情メロディーをふんだんに盛り込んだフレーズを、得意の駆け抜けるような速弾きで紡いでみせ、その最後のフレーズをギターリフへと展開して『DAYBREAK’S BELL』へとつなぐという粋なパフォーマンスで、フロアを驚かせた。
そのあと、ふいに“It’s just the time to say〜”という歌声で『夏の憂鬱[time to say good-bye]』が始まると、フロアからは悲鳴が上がる。ヘッドセットで歌うtetsuyaのハモが、この曲のせつなさをさらに引き出していったあとは、その余韻に浸る間もなく、始まったのはまさかの『さようなら』。