2023年3月6日 12:00
【おとなの映画ガイド】東出昌大がクセ強めの実直な天才開発者に!ネット時代の幕開けにおきたあの大事件を映画化──『Winny』
(C)2023 映画「Winny」製作委員会
「インターネットが普及し始めたのは何年ごろですか?」と、いま話題のAIチャット「Chat GPT」に問いかけたら、「一般的な人々が利用するようになったのは、1990年代後半から2000年代初頭にかけてです」と答えが返ってきた。そう、まさにその時期、2004年に、ネット草創期を象徴するかのような事件が起きた。音楽や映像など、ファイルやデータのやりとりを個人間で簡単にできる無償ソフトがコンピュータ好きの間で爆発的な人気になった。そして、そのソフト「Winny」の開発者が、著作権法違反幇助の罪で逮捕された。いわゆる「Winny事件」だ。あれから20年近く経って、AIすら当たり前になりつつある今、この事件をもう一度真っ向から捉え、映画化した問題作が3月10日(金) に公開される。タイトルはずばり『Winny』。
『Winny』
監督は、自主映画『Noise ノイズ』で海外からも注目され、昨年『ぜんぶ、ボクのせい』で商業デビューをした新鋭の松本優作。
脚本も松本監督のオリジナルだ。事件の当事者たちを実名で登場させ、まるでノンフィクションのように描いているのが日本映画としては極めて珍しい。